うつ病と首こりの関係

首から肩の筋肉は重たい頭を支えたり、腕を動かす役割があるので疲れがたまりやすい場所になっています。首には筋肉が何層にも重なっていますが、首の後ろ側にある僧帽筋・頭板状筋・頭半棘筋という3つの筋肉は特にトラブルが起こりやすい部分です。

例えば、長時間のパソコン、スマホ、ゲームなどはうつむき姿勢になりがちです。うつむき姿勢は、重い頭を支えるためにこれら3つの筋肉が緊張して、働きっぱなしの状態になるので、こりが生まれてしまいます。首こりは頭痛や吐き気、めまい、疲労感も覚えるので、長時間のうつむき姿勢は避けるようにしましょう。

首には、脳と身体をつなぐために重要な神経や筋肉が密集しており、非常にデリケートな部分です。筋肉ひとつひとつに多くの神経が張り巡らされ、自律神経の通り道となっています。

自律神経には、ストレスや緊張を感じた時に働く交感神経とリラックスや休息している時に働く副交感神経がありますが、首こりなどの不調が出ると自律神経が圧迫され、神経の流れが滞ってしまいます。正常に働かなくなった自律神経は交感神経のみが優位となって暴走することで、うつ病など様々な失調症状が引き起こされます。